全日本プロレス暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」が9日、東京・後楽園ホールで開幕し、世界タッグ王者の斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ=37)が幸先いいスタートを切った。
Aブロック初戦で大石真翔&マイク・D・ベッキオと対戦。斉藤ブラザーズがベルギーチョコとベルギービールが好きという情報を入手した大石が、パートナーに選んだのがベルギー出身で初来日のベッキオだ。
試合では大石をもてあそんだ斉藤ブラザーズだったが、驚異の身体能力を誇るベッキオに大苦戦。ジュンがフライングラリアート、ムーンサルトプレスの餌食になると、レイもノータッチトペ・コンヒーロをくらった。さらに場外の斉藤ブラザーズに、担ぎ上げた大石を投げつけてきた。
それでも最後は大石を孤立させると、レイが強烈なチョークスラムを発射。トドメのアイスバイン(アッパー式掌底)で勝利を奪った。
バックステージではレイが「ベッキオ、あいつすげえな」と称賛すると、ジュンも「力が強くてタフな選手だった。またやりたいな」と素直に実力を認めた。
史上初となる世界タッグ王者での全勝優勝に向け、大きな一歩を踏み出した兄弟は「これから全勝優勝してやるぜ! フアーオ!」(レイ)、「DOOM!」(ジュン)と叫んだ。