フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯最終日(9日、東京・国立代々木競技場)、女子の千葉百音(木下アカデミー)は表彰台にも満足はしていない。
ショートプログラム(SP)2位で迎えたこの日のフリーは140・85点をマーク。合計212・54点で2位に入ったが、演技後には「今のコンディションの中で出し切れた方かなと思うけど、演技が終わった直後もガッツポーズがすぐに出るようなうれしさはまだない。自分の中では反省点の方が多い」と悔しさをにじませた。
優勝した坂本花織(シスメックス)とは19・34点差。世界女王との実力の違いを改めて痛感した。「全体的なスピードとリンクの端から端まで使っているところが点数がよく出る理由だと感じている」と分析した上で「自分もダイナミックな滑りがもっとできるようになれたら」と意気込んだ。
着実に世界への階段を駆け上がっているが「表現もジャンプの出来栄えも、スピンの出来栄えも、全てがもっともっとレベルアップしていかないといけない」と慢心は一切なし。高い壁を必ず乗り越えてみせる。