FAの大注目選手となっているフアン・ソト外野手(26)の獲得にドジャースも本腰を入れている。ソトをめぐって多くの球団が興味を示す中、MLBで最も豊富な資金力を誇るメッツと名門ヤンキースの事実上の一騎打ちと見られ、今週中にはオーナーのコーエン氏、スタインブレナー氏がそれぞれ南カリフォルニアの代理人、スコット・ボラス氏の事務所に出向いての交渉が行われる。
そんな「NY対決」に西海岸から割って入ろうというのがドジャースだ。外野手のTヘルナンデス、ユーティリティーのKヘルナンデスのFA去就が流動的なことに加え、右翼にコンバートとなったベッツが来季は内野に戻る予定だとゴメスGMが明かしたばかり。ソトが外野に加われば、最強布陣となるだけに米メディア「MLBインサイダー」のマイク・ロドリゲス氏は「ドジャースはメッツやヤンキースの激しい金銭闘争に直面しながらもソト獲得に非常に積極的な姿勢で臨む意向だ」とポストしている。
ドジャースはブルワーズのウィリー・アダメス内野手(29)、ロッテからポスティング申請される佐々木朗希投手(23)も獲得に乗り出すと見られ、「スポーツイラストレイテッド」は「ソト、アダメス、そして日本の天才、佐々木を候補にしている。ソトとアダメスは最も人気のFAで大谷が契約金を繰り延べしなければ不可能だった。97%を繰り延べにしたことでチームにさらなる戦力を加えるチャンスになった」と大谷のおかげだとした。昨オフにドジャースと10年総額7億ドル(当時約1015億円)で契約し、うち97%を10年後から支給される「繰り延べ式」にしたことで、補強費の余裕が生まれていると見ている。
同メディアは「ソトかアダメスのどちらかと契約すれば、ドジャースは再びフォールクラシックに出場するコンデンターとなる。ベッツが内野に移るならソトはドジャースでも右翼のままかもしれない。ドジャースが大谷、ベッツ、フリーマンの絶頂期を利用しようとするのは当然だ。佐々木も加われば大谷、山本、グラスノーを含む危険なローテーションになる」としている。オフもドジャースが主役になるのか。