まさかの〝遭遇〟だ。大相撲九州場所初日(10日、福岡国際センター)、幕内尊富士(25=伊勢ヶ浜)が新入幕朝紅龍(26=高砂)をはたき込んで白星発進。3月の春場所では110年ぶりの新入幕優勝を達成したが、終盤に右足首を負傷。十両転落を経て4場所ぶりに立つ幕内の土俵で、好スタートを切った。
取組後は「幕内で白星?(特別な)感情はないです。土俵は変わらないので」と平常心。その一方で「たくさんのお客さんがいた中で、気になった」と切り出すと「(客席に)野球選手の山川(穂高)選手(ソフトバンク)がいて〝アレ?〟って。自分、野球が好きなので。時間いっぱいの前、塩をまくときに直線上にいた。福岡ならではですね」と笑みを浮かべた。
2日目以降へ向けては「(相撲内容は)改善しないといけない。初日は悪い相撲だったんですけど、明日以降はしっかり自分の相撲を取れるようにやるだけです」と気持ちを引き締めた。