今オフのメジャー挑戦が決まったロッテ・佐々木朗希投手(23)の移籍先として、大谷翔平投手(30)や山本由伸投手(26)らが所属するドジャースが本命視されている。
佐々木には「25歳ルール」が適用されるため、まずはマイナー契約からのスタートとなる。まだロッテ側がポスティングを認めたばかりだが、無限のポテンシャルを秘める「令和の怪物」の上陸に米メディアの報道は過熱の一途をたどっている。そんな中で9日(日本時間10日)の「FANSIDED」は「ロサンゼルスが日本のエース佐々木朗希と獲得すれば戻ってこないドジャース3人」と大胆予想した。
まず挙げられたのが、右腕のダスティン・メイ投手(27)。昨季は右屈筋腱の手術を受けた影響で9試合の登板にとどまり、復活を目指した今季は7月に食道を手術して登板なしに終わった。同メディアは「2025年シーズンが球団の支配下に置かれる最後の年となる。ドジャースにとってはメイから価値を引き出す最後のチャンスだ。メイのトレード市場での価値は不明だが、彼には十分才能があり、ドジャースは確実に見返りを得られるだろう」とトレードに出されるとした。
ワールドシリーズ第5戦で〝胴上げ投手〟となったウォーカー・ビューラー投手(30)。「ドジャースはビューラーなしではワールドシリーズを制することはできなかったかもしれない」としながら「レギュラーシーズンの成績はまだまだ物足りないものだった。16度の先発で75回1/3で防御率5・38。指標は良くなく速球の球速もこれまでで最も遅かった。これらの要素と故障歴、ドジャースの選手層を考えると、佐々木が加入しても彼を復帰させることは難しいだろう」と分析した。
そして最後はトレード期限ギリギリの7月末にタイガースから加入したジャック・フラーティ投手(29)だという。
「ドジャースでの10試合で防御率3・58。その後のポストシーズンの2試合で好成績を収めたが、3試合はかなり不振だった。10月に大きな成長を見せたが、控えめに言っても不安定さが目立った。ドジャースには十分な層の厚さがあるため、フラーティに多額の出費(今季年俸1400万ドル=約20億2000万円)をすることは考えにくい。佐々木がいれば、彼を放出することはさらに容易になる」と断じた。
まだ交渉も始まっていないが、佐々木の存在が移籍市場と各球団の編成に大きな影響を与える証しといえそうだ。