明治安田J1リーグ第36節(10日、埼玉スタジアム)、浦和が2位広島に3―0で快勝し、残留を確定させた。元日本代表MF原口元気(33)が、古巣復帰後の初ゴールを決めた。
浦和は前半45分にMF松尾佑介のゴールで先制すると、後半11分にFWブライアン・リンセンがヘディングで2点目。そして、同41分にFW前田直輝からのクロスに原口が右足で押し込み、ダメ押しの3点目を奪った。
9月に復帰した浦和では、2014年柏戦以来となるゴールとなった。「うれしい反面、これからだなという気持ちもある。もっと重要なゴールを決めないといけない。今日はそれを松尾がやったので、それをやりたい」と表情を引き締めた。
スタジアムには、4万2076人の観衆が集まり、主将のGK西川周作(38)は「あいつ(原口)は今日の試合前に『決めるなら今日だ』と言っていたので、『最高のシチュエーションだったと思うよ』と言った。ファン、サポーターも入っていて、残留もかかっている大事な一戦でしっかり決めてくれたと思います」と笑みを浮かべた。
浦和は第28節で悪天候により後半からの再試合となった川崎戦を含み、残り3試合。原口は「来年優勝することが目標だし、そのためにこの3試合は無駄にできない。今日みたいな試合を繰り返しできるようになれば、いい手応えをつかんで来シーズンへ向かっていけると思う。少なくとも今日のベースを積み上げながら、来シーズンに向かっていければ」と力を込めた。