国際大会「第3回プレミア12」で連覇を狙う野球日本代表「侍ジャパン」に選出された楽天・辰己涼介外野手(27)が、10日の強化試合・チェコ戦(バンテリン)に2夜連続の「3番・中堅」で出場。攻守で躍動し、スタンドのファンを沸かせた。
この日は「目立つ、アピール」を意識して打席に向かったという侍の背番号8。初回は二死からストレートの四球で出塁し、続く森下が先制の2ランを放った。さらには、3点リードで迎えた8回一死二塁から低めのスプリットを捉え、右中間を割る適時二塁打。「ストライクを打ちたいなという風に思いました」とうなずいた。
前日9日の同戦では1本塁打を含む2安打2四球、この日も2打数1安打1打点、3四球と選球眼が冴えまくり。その理由については「よく初対面のひとには人当たりがいいと言われてるんで。長く絡んでいくと〝コイツ、面倒くさいな〟ってよく言われるんですけど、初対面の人とは相性がいいんで。そういったところが野球にも生かされているのかなと思います」と〝真顔〟で明かした。
9回二死二塁の守備では、打者クビザの打球を本塁へ好返球。まさに〝レーザービーム〟で二走ブベニークをアウトにし、7番手・清水(中日)を救った。このプレーについては「もっといい球いくはずなんですけど。まともに飛んでこなかったので、ちょっと肩冷えてましたね。本戦ではしっかり準備できるようにしたいですね」と淡々と振り返った。
2026年には、日本代表として連覇を狙うWBCが開催される。23年の第5回大会には選出されなかった辰己は「WBC出るために、国際大会が強いことをアピールしたいというところもあるんで。(プレミア12で)大暴れして、必ずWBCに降臨したいと思います」と意気込んでいた。