阪神・岡田彰布オーナー付顧問(66)が10日に行われた秋季安芸キャンプで、投手陣のブルペン投球を視察。藤川球児監督(43)とヒザを突き合わせながら、約30分もの長きにわたり野球談議に花を咲かせた。
前日9日にはキャンプ施設内のメイングラウンドで、打撃面での意見を交わし合った虎の新旧両指揮官。この日の会談場所は若手虎投たちが腕を振るブルペンだった。岡田顧問は第1次政権時の2005年に伝説のリリーフユニット「JFK」を編成し、球界における投手分業制の流れを決定づけた〝継投巧者〟としても有名。愛弟子でもある火の玉右腕との会話はいつまでもつきることがなかった。
「岡田顧問がキャンプ地にいる間しかできない話ですからね。会議室で話してもなかなか話は進まない。野球ってグラウンドで物事は動くので。先日まで指揮を執られた方なのでラグもない」と練習終了後の記者囲みで、当該の一幕を振り返った藤川監督は「思い切った質問もできました。本当に懐が深い方なので」と恩師へのリスペクトを強調した。