国民民主党の玉木雄一郎代表は11日、東京・有楽町のイトシア前で開いた街頭演説で「スマートフラッシュ」が伝えた〝不倫スキャンダル報道〟について謝罪した。
街宣場所は、玉木氏が先の衆院選で所得税が非課税になる「年収103万円の壁」について聴衆に向かって訴え、多くの支持を得た聖地ともいえる場所だ。
玉木氏は当初の予定から15分遅れた午後6時45分に榛葉賀津也幹事長と一緒に姿を現した。
数百人を越す支援者たちから大きな拍手と「頑張れ!」と熱い声援を受けてマイクを握った玉木氏は「今日は恥を忍んでここに来ました。選挙中は街宣車に乗って訴えをしました。高いところからみなさんを見下ろすなかで、なにか自分の中で慢心が起こったことを深く反省しています」と憔悴した表情で語った。
この日、スマートフラッシュが玉木氏と香川県高松市の観光大使を務める元グラビアアイドルの女性との密会が報じられた内容についても改めて言及した。
「報道された内容については朝、記者会見した通り(おおむね事実)ですけども家族のみならず、お越しをしてくださった皆さん、期待を寄せていただいた国民民主党の党員サポーター、自治体、国会議員の仲間のみなさんに心からおわびを申し上げなければなりません。本当に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げて謝罪した。
その時、聴衆からは「ふざけんなこの野郎!」「二度目はないぞ!」と玉木氏に向かって叱咤激励の声を投げかけた。
これに玉木氏は「厳しいご意見もいただいています。そういった意見にも耳を傾けていきたい。そんな思いもあって今日は(演説)台に上がらずに思いを伝えたい。いま本当に大事な時期にも関わらず、今回の騒動を起こしたことは悔やんでも悔やみきれませんし、まず、家族に謝って謝って謝って謝罪を続けたいと思います。だらしない代表で本当に申し訳ない。手取りを増やします」と訴えると、聴衆から「頑張れ!」の温かい声援と大きな拍手を受けた。
最後に玉木氏は「私が引き起こした問題を挽回するためにも103万円の引き上げ、基礎控除の引き上げを実現してまいりますので、引き続きのご支援と後押しをお願い申し上げ、終わりのあいさつにさせていただきます」と大声で訴えると、再び大きな拍手と声援が起こった。
会場を去るときは榛葉氏と四方に集まった支援者たちに向かって再び何度も深々と頭を下げた玉木氏。果たして選挙で有権者たちに約束した経済政策は実現できるか。