歌舞伎俳優・市川中車(香川照之=58)らが11日、大阪市内で行われた「立春歌舞伎特別公演」(2025年2月1~16日・大阪松竹座)の記者発表会に出席した。
本公演は、大阪・関西万博開催時に、国内外からの多くの来阪者に大阪の文化芸術を楽しんでいただくことを目的として、昨年から実施されている「大阪国際文化芸術プロジェクト」の一環として行われる。昼の部は「本朝廿四孝、恋飛脚大和往来、幸助餅」、夜の部は「義経千本桜」が披露される。
大阪府・市が「立春歌舞伎特別公演」を主宰するのは、今回で4回目だ。吉村洋文大阪府知事が「多くの人に歌舞伎を愛していただけたら」と期待すれば、横山英幸大阪市長も「大阪の風物詩として根付いて、多くの方に上方(関西)文化を感じていただける場となってほしい」と望んだ。
今年6月に大阪でスーパー歌舞伎を披露したばかりの中車は「泊まっている所から御堂筋を見ていまして、6車線の一方通行路が万博仕様になっている。歩道が3車線ぐらいになっていて、車道よりも歩道を優先している所に万博の勢いを感じている」と隣の席に座った吉村知事をチラチラ見ながら語った。
それを聞いていた中村獅童は「もうちょっと2月のことも言ってください」と立春歌舞伎特別公演のPRを促すと、中車は口をとがらせ「これから2月のことを言う」と反発。2人の仲の良いやりとりに場の空気がなごんだ。
最後に中車は「盛り上げられるように、歌舞伎を頑張っていきたい」と意気込んだ。