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【中日】井上新監督 竜ナインに伝えたメッセージ「オレの好きな選手になれ」の真意

東スポWEB 2024年11月12日 6時9分

中日・井上一樹監督(53)がチームに熱い風を吹き込んでいる。ドラフトでは、4球団競合から金丸夢斗投手(21=関大)を引き当てガッツポーズ。秋季キャンプでもナインに積極的な姿勢を求めている。ドラゴンズの応援大使を務めるSKE48の熊崎晴香(27)の直撃に、竜の新指揮官はチーム再建への熱い思いを語った。

【井上新監督〝激アツ〟インタビュー(1)】

熊崎 ドラフト会議では4球団競合から金丸投手を見事に引き当てて、名古屋はすごく盛り上がりました! すごかったです!

井上監督(以下、井上) どうしても欲しい選手でした。欲しかったがゆえに(くじを)開けた時に名前というか、文字が見えた時には、それはもう喜びましたね。あそこまで喜べるクジは初めてだと思います。

熊崎 ガッツポーズをして肩の方は大丈夫ですか?

井上 ちょっとまだ痛いんだけどね(笑)。

熊崎 井上監督のリアクションを見ていて、すごくうれしさも伝わってきました。ドラゴンズを盛り上げてくださって、本当にうれしいです。実際に金丸投手にお会いになって、どのような印象を持たれましたか?

井上 くだけた感じで話をした時にはどうなるか分かりませんけど、言葉から好青年だという印象を受けましたね。

熊崎 金丸投手にはどんなことを期待していますか?

井上 将来的にはドラゴンズのエースはもちろん、日本のエースになってほしい。〝日本を代表するピッチャーがドラゴンズにいるよ〟というぐらいの選手になってほしいなと思います。

熊崎 今回のドラフトは大学生、社会人、高校生からバランスよく獲得できたと言われています

井上 そうですね。去年は高校生が1人だったのかな。今年は年齢のバランスもちょっと意識はしましたね。上位の方で誰が取れて取れないかという絡みもある中で、でも高校生は多めに取りたいなと思ってました。

熊崎 監督に就任されてから約1か月経ちましたが、いかがですか?

井上 テレビやメディアの前でしゃべったりすることが多いので、そこはちょっと忙しいというものもあります。それとチームの編成や外国人選手の補強、これからのフリーエージェントとかね。いろいろなものがある中で、どういったチームを作ればいいのかなというところが出てきた時に〝ああ大変だな〟って実感すると思いますけどね。

熊崎 テレビや動画を拝見していて、井上監督の〝陽の気〟というか、明るい人柄がチームにどんどん広がっているんじゃないかと、すごく感じています

井上 まだまだ選手たちは意識しながらハツラツとした感じで練習してるなっていうのは見てて感じるんですけど、意識をせず無意識に「このチームはそんなところがあるよ」と対戦相手のチームに思われることが、僕が思っていることなので、今のところはまずまずのスタートなのかなと思っています。

熊崎 監督就任会見も取材させていただいたのですが「俺の好きな選手になれ」っていう言葉がすごく印象に残っています。実際にそれを聞いた選手の皆さんの意識は変わりましたか?

井上 多分変わってくれてると思います。就任会見でも言いましたし、秋の練習が始まるタイミングでもいろいろ話をさせてもらいました。その中でみんなが乱れることなく同じ方向を向かないと、強いチームをつくれないんだよっていうこと。そして「どんどん俺を使ってくれ」「俺に投げさせろ」「俺を打席に立たせろ」「試合に使え」ってアピールをするくらいの選手じゃないと、ダメでしょうと。そういった選手が俺は好きだ、だからそういった選手になってくださいっていうお願いをしました。

熊崎 個人的なんですが、そのお話を聞いていて、そういう意識はやはり大事なんだなと思いました。私もグループ(SKE48)の中でやっているので

井上 男だとか女だとかは別としても、やっぱり大人数でグループを組んでますからね。例えば後ろの隅っこの方で歌って踊っていたとして、テレビに映るか映らないかわからないような状況でも、〝もう私がセンターよ〟っていうような気持ちでやってると思うんですよ。みんなね。その気持ちは芸能活動もそうだし、僕らプロ野球の世界の中でも、持ってもらわないと困るよって話ですよね。

熊崎 監督の言葉をメモって、私もSKE48のメンバーに伝えようと思っています

井上 いいんじゃないですか。どんどん使ってください。

熊崎 使わせていだきます! 本当にナゴヤ球場で選手の皆さんへ話されたことを聞いて、〝わぁすごい〟って自分にもすごく響いたんです。私ももうすぐ(SKE48では)1番上の先輩になるので、伝えていけるように頑張ろうってすごく思えました

井上 (団体活動の中では)「私なんて」「僕なんて」っていう気持ちになっちゃう時もあるんですよ。だけど、例えばキャプテンとか、班長とかリーダーとかいうふうになって初めて発する言葉があると思うんですけど、それが波紋のように広がっていくことがある。この選手に言えば(チーム全体に)広がっていくよねっとなる選手がすごく大事だと思うんですね。ちょっとこう押しても返ってこない、投げても反発がないっていう選手に言っても、その波紋は広がらない。〝そうなんだ〟っていうふうに胸をズキュンと打たれた選手であったり、メンバーがどんどん広げてくれるっていうのが、一番相乗効果を生むと思う。だから、どんどん広げてくれればと思います。

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