女子プロレス「スターダム」の〝闇の落ちた不死鳥〟上谷沙弥(27)が、ワールド王者の中野たむを酷評した。
タッグリーグ「ゴッデス・オブ・スターダム」レッドゴッデス公式戦(11日、後楽園)では小波とのコンビで、中野&玖麗さやかと激突。王者から直接勝利を収めると、ワールド王座への挑戦を表明した。
中野も受諾し、12月29日東京・両国国技館大会での王座戦が決定的になった。試合後、取材に応じた上谷は「アイツの大切なもの、全部奪ってやる。今年最後の最高の舞台でアイツをどん底に突き落とす」と不敵な笑みを浮かべた。
昨夏のシングルリーグ戦「5★STAR GP」初戦で中野と対戦した際、上谷が特大プランチャを放ち左ヒジを脱臼。4か月の欠場期間中には引退も考えるほど追い込まれ、その後は代名詞だったフェニックススプラッシュも封印した。
「あの夏、私が優勝して、年末の両国で赤いベルトを取る計画だったのに全て台なしにされた。あの時ケガしたのは、私を受け止めなかった中野たむのせい。その後のことも全部アイツが悪い。だから復讐する!」
うっ積していた怒りを爆発させた上谷は、王者としての資質にも疑問符をつける。「『たむもうダメかも…病んじゃった』とか言うのって王者としてふさわしくない。それに今のたむロード? 去年見た光景と全く同じで面白くない」とピシャリだ。
その上で「それなら私がスターダムをめちゃくちゃに引っかき回す光景の方が、何百倍も面白い自信がある。今度こそアイツを奈落の底に沈めて二度と這い上がれないようにする」と予告した。
上谷は2021年12月から23年4月までワンダー王座を保持。同王座の最多連続防衛記録となる「V15」を樹立した実力者だ。これまで手に届かなかった団体最高峰王座を、ついに手にする時がやって来る。
「白(ワンダー王座)を巻いてた時は『正統派でいなきゃ』っていう気持ちが自由を奪ってたけど、今は違う。スターダム内外で赤いベルト(ワールド王座)の挑戦にふさわしいやつを一人ずつ潰して、プロレス界で一番のベルトにする」。年内最終戦で団体の頂点に立つ。