政治ジャーナリストの田崎史郎氏が12日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、国民民主党の玉木雄一郎代表の不倫報道に「公人としての責任はどうなのだろうか」と国民民主党の判断に疑問を投げかけた。
ウェブサイト「SmartFLASH」で11日に報じられた元グラビアアイドルとの不倫報道で玉木代表は謝罪。党の代表は続投すると判断をしている。田崎氏は「国民民主党の幹部の方に聞きましたが、代わる人がいないじゃないかということで済ませようとしている」という。
国民民主党は昨年9月の代表選で代表の座を争った前原誠司衆院議員が離党したことで田崎氏は「玉木さんに反対する勢力がなくなって、玉木さん一人の党になっている」と現状を解説。さらに「衆議院選挙で圧勝したので、なかなか玉木さんに文句を言う人がいなくて、玉木さんの党になっています」と“玉木党”になっているという。
だからこそ、玉木代表も榛葉賀津也幹事長も「プライベートな問題だからいいんだ、ということで乗り切ろうとしている」というが、「思い出したのが、2016年に自民党で宮崎謙介さんという議員」だという。
宮崎氏は当時、当選2回の議員だったが「奥様の出産準備中に不倫をしてたっていうんで最終的に議員を辞職されたんですよ。その時、使われた論理が、公の人、公人にあるまじき行為であるという批判だったわけです」と田崎氏。今回はその論理はなくなっているのだが、「宮崎健介さんよりも玉木さんの地位の方が高いわけです。当選6回で、政党の党首です。公人としての責任はどうだろうかという事です」と党首の地位にとどまる玉木代表の判断に疑問を呈した。