日本維新の会の松沢成文参院議員が11日、参議院議員会館で記者会見を開き、党代表選(17日告示、12月1日投開票)に出馬する意向を表明した。出馬条件となる国会議員5人以上の推薦、地方議員45人以上の推薦を得るため、10日から働きかけを始めているという。
出馬を決意するに至ったのは出馬が有力視される吉村洋文大阪府知事を含めて複数の候補が出る代表選にするために「カツを入れたい」との理由があるという。
「この党は低迷しておりますのでカツを入れるために代表選挙を行っていきたい。今の日本維新の会の最大の問題は、何を目指す政党なのかというのが分からなくなっている。かつては大阪都構想という大目標でした。しかし、それが実現できなかった」
日本維新の会の問題点については「大阪維新の会は地域政党であってい。しかし日本維新の会は、大阪だけではない」と指摘したうえで、「私はやはり国会が東京にありますので、やっぱ国会で、国政のね、議論をするわけですから、日本維新の会が全国政党を目指すのであれば、その近くに党本部を持ってくるべきだと思います」と持論を語った。
代表選で訴えたいことは「一つはですね、天皇陛下を関西に移転してもらう」と明かした。
「文化の首都は関西、そして政治の首都は東京というこの2つの首都で日本を引っ張っていく。天皇陛下のルーツは関西圏でね、かつて奈良、大阪、京都でずっと天皇制は育まれてきましたね。20年、30年のプロジェクトだと思いますので、大きな政党目標になる」
さらにもう一つ訴えたいこととして「アメリカの大統領選挙もありましたが、日本に憲法改正をせずに首相公選制を導入できる、こういう論文を私、発表してきております。憲法、首相公選制っていうのも我が党の目標にはなってるんですが、具体的な案がない。私は、憲法を改正しないで、国民投票を今の議院内閣制の中に組み込んで、日本の総理を国民が選んだ、そして国会がそれを承認してね、首班指名を国民の選んだ首相にしていく」と話していた。