米プロバスケットボールＮＢＡグリズリーズの河村勇輝（２３）が全米でフィーバーを巻き起こしつつある中で、現地メディアが異例の特集を組んだ。
河村は１０日（日本時間１１日）に行われたブレイザーズ戦で第４クオーターに途中出場すると、自己最長の７分５７秒にわたってプレー。３得点４アシストと今季最多の数字をマークする活躍を見せた。チームも３連勝を飾り、河村は勝利に貢献した。
エキシビット１０契約がはい上がって体格の不利をものともせずに大活躍する河村は、人気もうなぎ上り。ブレイザーズ戦では敵地にもかかわらず、河村のプレーに対して大歓声や拍手が沸き起こり〝カワムラフィーバー〟と化しつつある。
そうした中、米メディア「スポーツアルデンテ」は「河村勇輝はＮＢＡで興味深い単なる変人ではないのか？」と独特の表現を見出しにして特集を展開。河村は物珍しさだけで注目されているわけではないと指摘した。
「河村はＮＢＡシーズンの注目選手の一人として急速に注目を集めている」と評した上で「ＮＢＡキャリアは目新しいもののようだが、それでもエキサイティングなものだ」と期待を寄せる。
これまでの戦いぶりについて「シュート力に定評のある河村だが、今シーズンはスリーポイントシュートが８本中１本しか成功しておらず、３ポイントシュートに苦しんでいる。ＮＢＡのディフェンダーの体格や運動能力にまだ慣れていないため、体格は間違いなく懸念材料だ」と課題も冷静に指摘するが、今後の道は明るいとプッシュする。
「しかし、河村が単なる面白い話以上の存在であることを証明できる可能性はまだある。グリズリーズの直近の試合では、ガード選手５人が負傷で欠場した。これにより、より多くのプレー機会を得ることができ、直近の２試合でキャリア最多の出場時間を記録した。グリズリーズが引き続きバックコートの負傷に悩まされれば、河村は十分なプレー時間を得られる。単なる目新しさ以上の存在であることを示すことができるかもしれない」。チームにとって負傷者の続出は痛いが、河村にとっては〝最大のチャンス〟となり一気にブレークするポテンシャルを秘めているというわけだ。
河村への期待は現地でも高まる一方だ。