日本維新の会共同代表で大阪府知事の吉村洋文氏が12日、大阪府内で会見し、維新の代表選(17日告示、12月1日投開票)への出馬を表明した。
吉村氏は「出馬に際して、非常に悩んだ。私自身も共同代表で、選挙の結果に責任を負う立場。立候補することが是なのか考えてきた。強い危機感に基づくもので、維新の存在意義が揺らいできている。維新を立て直していく意味で、代表選を通じて訴えていきたい」と話した。
そのうえで「次世代のための政党」「道州制を実現する政党」「永田町文化を変える政党」の3つを主要パーパス(存在意義)に掲げ、「最初に理念があり、3つのパーパスがあり、そこから波及する3つのルートがあり、9つの方向性を持って、維新のかじ取りをしていきたい」と意気込んだ。
中でも「飲み食い政治はなしです。新しいものは生まれません。政策を決定する過程で、よくわからないところで決まる永田町の政治のあり方は違う。仲間内で飲食する時は自腹」と吉村氏は強調。維新創設者の橋下徹元府知事も永田町で横行している飲み食い政治を徹底批判していた。
維新は衆院選で議席を減らし、馬場伸幸代表が責任を取る形で、代表選に立候補しない考えを明かしていた。代表選には、空本誠喜衆院議員や元神奈川県知事で松沢成文参院議員、金村龍那衆院議員らが出馬に意欲を示している。