バイデン大統領とトランプ次期大統領が13日にホワイトハウスで会談する。政権移行に向けた動きが本格化する。会談と同時にファーストレディーがお茶会をするのが慣例となっているが、メラニア・トランプ夫人はジル・バイデン夫人とのお茶会を拒否したという。米紙ニューヨーク・ポストが11日、報じた。
メラニア夫人は、バイデン政権が連邦政府の機密文書調査の一環として、フロリダ州パームビーチのトランプ氏の別荘「マール・ア・ラーゴ」を捜索したことを根に持っているという。
情報筋はポスト紙に「メラニア夫人は同行しない。ジル・バイデンの夫は、FBIにメラニア夫人の下着が入っているクローゼットの引き出しをのぞくことを許可したので、バイデン夫妻のことを気持ち悪いと思っているからだ。バイデン夫人はメラニア夫人が会う必要のある人物ではない」と語った。
メラニア夫人は、トランプ氏が2016年の大統領選に勝利した後、ホワイトハウスを訪問し、当時のファーストレディー、ミシェル・オバマ夫人からホワイトハウスを案内してもらった。
しかし、トランプ氏は2020年の再選に敗れた後、バイデン氏をホワイトハウスに招待せず、何十年にもわたる伝統を破った。これはトランプ氏が選挙結果を不正だとして、承服しなかったことが理由だ。
これを例外として、現大統領と次期大統領が引き継ぎの会談を行う際は、現ファーストレディーと次期ファーストレディーがお茶会を開いてあいさつすることが慣例となっているのに、それを拒否するという。
FBIは2022年8月、トランプ氏がホワイトハウスの機密文書を隠蔽していたとされる事件の捜査として、マール・ア・ラーゴを捜索した。捜査官らはメラニア夫人の衣装棚を徹底的に調べ、トランプ氏のオフィスをくまなく捜索し、さらに息子バロン氏の部屋まで捜索したと報じられている。
メラニア夫人は以前、インタビューで「ええ、怒りを覚えました。プライバシーの侵害です」として、荒らされた自宅に戻った時の体験について不満を表明していた。
この機密文書訴訟は7月にアイリーン・キャノン米連邦地方判事によって棄却された。