国民民主・玉木雄一郎代表は12日、国会内で開いた会見で、週刊誌ウェブサイト「スマートフラッシュ」が伝えた〝不倫スキャンダル報道〟謝罪会見で使った、想定問答を記したペーパーなどについて言及した。
玉木氏が前日11日に行った会見では、自身の手元にA4ペーパーの想定問答が置かれ、冒頭の「逃げている印象にならないように」などの注意喚起などが記されていた。
不倫疑惑の報道内容は「事実関係はおおむね認めます」と謝罪。ほかにもマスコミからの質問を受けた際の振る舞いなどが書かれていたという。報道陣からは「事前に準備して会見に臨んだのは、不誠実ではないか。本当に謝罪したのか」との質問が飛んだ。
玉木氏は「あの紙を書いてくれたのは党内の議員です。この間、金曜日(8日)に質問状をいただいて、それで家族と向き合っていろんな話もしてまいりました。そして『どのように対応すべきなのか』。家族の意向もある、相手方(不倫女性)もいるので、慎重に言葉を選んで話す必要があるので、私は政策の面では想定問答を作りませんが、事がことだけに自分自身の問題だけでなくて、党全体にもかかわる。客観的な目で見てもらい、党内の力を借りて週末もかなり打ち合わせをした上で、用意をして(謝罪会見に)臨んだのは事実でございます」と明かした。
同僚議員が謝罪会見のために用意して作った想定問答は、玉木氏自らが加筆修正を行っていた。
「自らの思いを伝えようと、書かれたものですので『PR会社に言わされた』とかはまったく事実に反します。私の思いと言葉を慎重に、家族や相手方というところにも十分配慮した、間違った言葉を使わないように、紙に書いて臨ませていただいた。(不倫を)隠すつもりもないし、(動画を)見てもらえばわかりますが、(想定問答を)手に持っていません。隠すんだったら、あの紙を置いてきますから…。むしろ準備を含めて私にとって初めての経験ですし、間違ったこと、思いと違うことを伝えてしまわないよう十分準備しての会見だったことは、ご理解いただきたいと思います」
謝罪会見の告知がメディアに届いたのは11日午前8時ごろ。同日午前9時30分から会見スタートだったことで、取材に間に合わなかったメディアが多く存在する。
「我われは会見する時のルールとして、2時間前に(マスコミに)知らせようと運用してきた。本来の守るべき最低2時間前のご連絡ができなかったことにはお詫びを申し上げます」と玉木氏は謝罪した。
今回、週刊誌で不倫報道がなかった場合、元グラビアアイドルの女性との不倫は続けていたのか。
玉木氏は「少なくとも週刊誌報道があった時に、同じような対応ではなかったかもしれませんね。ひとえに私の心の弱さの現れですし、大変、冷静さを欠いた反省すべき行動だったことは、昨日(11日に)申し上げた通りです」と神妙な表情で語った。