中日・井上一樹新監督(53)への直撃インタビュー最終回は、今オフの補強戦略についてフォーカス。新外国人選手の補強プランについて、どう考えているのか。そして守護神・ライデル・マルティネス投手(28)の残留に向けての手応えは? ドラゴンズの応援大使を務めるSKE48・熊崎晴香(27)の直球質問に、竜の指揮官が打ち返した答えとは――。
【井上新監督〝激アツ〟インタビュー(4)】
熊崎 今のドラゴンズと井上監督が現役時代、日本一になったころ(2007年)のドラゴンズと比べてどういう違いがありますか?
井上 強かった時代ですか。リーダーシップを持つ選手が年々減ってきているのかなと思いますね。「俺が俺が」って前に出ていく選手が何人か必要なんですけど、どちらかというと時代とともに控えめになりつつあるのかな。
熊崎 個性が強い選手が多かった
井上 そういう選手ばかり、色の濃い選手が多かったですよね。そない前に出んでもっていう選手がいて、個性が強かったです。一人ひとり挙げてもやっぱり強かったので、そこはちょっと個性が薄くなってきたかな、というところがあります。どんな個性でもいい。個性をどんどん出してくれればいいかなと思いますけどね。
熊崎 ライデル・マルティネス投手の去就が注目されています。井上監督は名古屋市内の焼き肉屋さんで、マルティネス投手と直接お話されていました
井上 僕の熱意は伝えました。他のチームとマネーゲームをするつもりもないです。でも「球団としての誠意を見せてくださいよ」ということを、球団にはお願いしてあります。それで例えば納得いかないという形になってしまったら、しょうがないのかなと思います。これ以上は出せないというぐらいの誠意は、球団も見せてくれると思うので、あとは彼がどういう形で決断するのか待つしかないですね。
熊崎 ソフトバンクやDeNAもマルティネス投手の調査をしているという話が出ていますが、残留への手応えはどうですか?
井上 手応えがないということもないですし、あの場で話せないようなこと、思っていることもライデルにもあると思うので、あとは(本人の決断に)任せます。
熊崎 ビシエド選手やディカーソン選手が退団されたということで、外国人選手の補強は考えていらっしゃいますか?
井上 それももちろん考えています。
熊崎 どんな選手が欲しいとかありますか。
井上 普通にピッチャーと野手という感じですかね。僕らは(DHのない)セ・リーグなので、打つ方はいいけど守備がザルだと困る。もちろん守備はいいけど打たないというのも困るし、どこかは目をつぶらなきゃいけない部分はあるかもしれないけど、どんな選手がいいのかなっていうことを考えながら。これからですね。
熊崎 最後に来季のドラゴンズの目標を教えてください
井上 おかげさまで今年も、230万人を超えるお客さんが足を運んでくれました。アウェーでもドラゴンズファンが熱心に応援してくださっている。でも、そういうところに甘えることなく、少し変わったというか、仮に負けてしまってもなんかワクワクするというか、面白かったよねっていう言葉をみんなが言ってくれるチーム。もちろん勝ちに対しての執着は持っていきますけど、みんながハツラツとできるようなプレースタイルをもってしてのチーム作りをしていきたいと思います。