中日・井上一樹監督(53)が強竜打線復活に向けて気合十分だ。ドラゴンズの応援大使であるSKE48・熊崎晴香(27)の直撃に松中信彦打撃コーチ(50)招へいの狙いや中田翔内野手(35)への思いを激白。さらに日本一ホームランの出にくいバンテリンドームに外野テラス席の導入を熱望した。
【井上新監督〝激アツ〟インタビュー(3)】
熊崎 中日のコーチ陣に元三冠王の松中打撃コーチが加わりました。どういった縁で呼ばれたんですか?
井上 (1997年の)ウインターリーグで一緒のチームに所属していたところからかな。もちろん実績もさることながら、めちゃくちゃ練習をして這い上がってきた選手なので、そこは即決しましたね。「ちょっと来てくれないか」と。
熊崎 松中コーチにはどういったことを期待されてますか? やっぱり打点を増やすことを…
井上 いやいや、打点を挙げるためにというのも、もちろんそうですけど、今、時代が変わってきて、新しい打ち方とか、バットの進入角度とかいろんなことを言われている。でもやっぱり何だろう、必死に練習してきたものの伝授や、バッターボックスに入っての待つ球や考え方ですよね。そういったものがしっかりしていないと数字も残せないので、きっちり伝授してねっていう話ですよね。
熊崎 松中コーチは石川昂弥選手にも熱心に指導されていました
井上 もちろんあいつ(石川昂)だけじゃない。期待してる選手はいっぱいいるんですけども、スマートにきれいに打とうとするなよっていうところ。「荒々しさというものも大切」っていう話を聞いてて、確かになというところもある。伝えたいことは遠慮せずに何でも言ってくれということは言ってます。
熊崎 来季に向けて打撃面で期待している
井上 いや、もう課題だからね。ドラゴンズはやっぱり点数取れないっていうね。どうやって点数を取るかっていうことをやっぱり考えなきゃいけないので、もちろんバッティングコーチはすごく大事です。外野守備、内野守備、走塁、打撃、バッテリーといろいろいるけども、そこはある意味、(コーチを)信頼して任せてやっていくのを基本線でいこうと思っています。
熊崎 中田翔選手は今年は故障もあってなかなか試合に出ることができませんでしたが、来季はどんな形で期待されていますか?
井上 今年ふがいない1年を送ってしまったということは、本人が1番思っていると思う。彼に打ち方だとか、守りのことについて、いちいち言うつもりはありません。その雰囲気に期待するだけです。もちろん中田翔という名前を出せば、相手もそれなりに意識はするかもしれませんけど、ただやっぱり「実力で勝ち取れ」ということは言ってある。もちろん(調子が)良かったら使いますし、ちょっと「うーん」という時には名前だけで使うということはしません。そこはもうシビアにいきたいと思います。
熊崎 (ソフトバンクの本拠地・みずほペイペイドームのような)ホームランテラスについては、どう考えられていますか?
井上 いや、もう欲しいですよ。遅いぐらいですからね。できることなら早めに欲しいなと思います。そういった要望は(前監督の)立浪さんも(前々監督の)与田さんも言ってましたから「どれだけ長いこと言ってんねん」っていうレベルだと思いますよ。もちろん良しあしはある。(中日の投手が)ホームランを打たれるんじゃないかということもあるんですけど、得点が少ないというのはやっぱり一発が少ないから。神宮、東京ドーム、マツダ、横浜なんかも狭いしね。強いて言えば甲子園だけど、ここもホームランがバンバン出るような風が吹いたりもするからね。1番出づらいのはバンテリンドームでしょうね。野球は変えなきゃいけないけど変わらないですよね。それは悲しいところですよね。
熊崎 ホームランが…見たいです
井上 見たいよね。と思いますよ。見てて魅力だもんね。野球というスポーツは3点差で負けていても、9回裏満塁でガバンといったら4対3で勝てる。そこが野球の面白いところ。野球の魅力をもうちょっと引き出すために、名古屋が、ドラゴンズが、というかドームがというか、どこかやっぱり動かなきゃダメでしょうと思いますけどね。