北中米W杯アジア最終予選第5戦(15日、ジャカルタ)で日本代表と対戦するインドネシア代表は同国に帰化した〝隠し玉〟の元U―21オランダ代表DFケビン・ディクス(28=コペンハーゲン)がチームに合流した。
ディクスは8日にインドネシア国籍の取得が正式に認められ、選手登録などの手続きが急ピッチで進められていた。同国「tvonnews」など各メディアによると、日本戦に間に合うかは微妙な情勢だったが、韓国出身の申台龍監督は12日に「彼は100%プレーできる」と説明したという。
ディクスはオランダ1部フェイエノールトやイタリア1部フィオレンティナにも所属。欧州チャンピオンズリーグ(CL)でもプレーした実力者で、インドネシアに守備の安定をもたらすと期待されている。この日の代表チーム練習にも合流し、軽快な動きを見せるなどチームメートとともに笑顔で調整した。
日本代表FW小川航基(27=NEC)の同僚で同国代表DFカルビン・フェルドンク(27)はディクスについて「彼が日本と対戦できるのは良いことだと思う。彼は三笘(薫=ブライトン)や久保(建英=レアル・ソシエダード)のような選手とも対戦した経験があるからね。チームにはCLでプレーした選手は多くないと思うので私たちを助けてくれるだろう」と語っていた。
インドネシアは格上の日本に対し、守備的な戦いでドロー狙いと見られてる中、本格派DFの合流は日本にとって厄介な存在となりそうだ。