ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指すロッテの佐々木朗希投手(23)について各球団の地元メディアは獲得を期待、あるいは願う記事を次々とアップしている。そんな中、米NBCスポーツボストン(電子版)は12日(日本時間13日)に「大リーグのロースターを5年間も放置するとこうなる。佐々木朗希のようなポテンシャルの高いスーパースターが(移籍)市場に出てきた時、彼らは有力な移籍先にはならないのだ」とレッドソックスは争奪戦の圏外と指摘した。
同電子版はレッドソックスが今オフ、「先発1番手クラスの若い投手を是が非でも必要としている」状況で「レッドソックスのようなチームにとってユニコーン(超有望な逸材)になる」と、佐々木が魅力的な戦力になると強調した。
だが、過去数年のオフやトレード期限で「積極的な投資(補強)をせず、(マイナーの)有望株が育つのを待ってきたレッドソックスは過去5年間でプレーオフ出場1回、地区最下位3回」と低迷していると強調。
「残念なことだが、佐々木の決断は自分にフィットするかどうか、どの球団が自分に最も勝つチャンスを与えてくれるかに帰結するだろう。つまり、ドジャース、パドレス、ヤンキース、メッツといういつもの候補者について検討するはずだ」と説明した。
佐々木は全米中継された2023年WBCの準決勝のメキシコ戦の初回、先頭アロザレーナ(レイズ=当時)を102マイル(164キロ)のストレートで空振り三振を奪い、米国の野球ファンに強烈な印象を与えた。
「(佐々木は)シーズンで130イニングを投げたことがないことと、細身であること」を同電子版は懸念材料として挙げるも、「こういったことは現実的に彼と契約する可能性のあるチームが考慮すべき問題。レッドソックスはそのうちの一つではない」と、レッドソックスファンに期待を持たないよう忠告した。