松阪競輪場で行われる施設整備等協賛競輪in松阪GⅢ「The Leonids Cup(ザ・レオニズカップ)」が14日に開幕する。小倉GⅠ競輪祭出場組が不在の大会で、売り出し中の若手らがGⅢの勲章を目指し熱戦を展開する。
初日特選12Rはそんなシリーズを象徴するような超難解戦だが、塚本大樹(36=熊本)も並びで熟考することになった。
シリーズリーダーとなるはずだった松本秀之介が落車の影響で欠場。前検日(13日)の2日前に追加が入った熊本のガッツマーカーが、後輩の代わりに特選9番目のイスに滑り込んだ。「これはデカいですね。ヒデノスケの分まで頑張らないと」と静かに闘志を燃やす。
地元戦から中2日で転戦してきたが「自分は間隔が詰まっている方が全然いいので」とむしろハード日程を歓迎していた。近況はFⅠ戦ながら3場所連続優出中と決め脚が冴えわたっている。
「確かに調子はいいですね。どこからでも突っ込んでいけそうな感じがするし、コースも見えていると思う」と充実期に突入。混戦を得意としており、9車立てで真価を発揮するタイプ。7車立てでこの成績なら、今回はそれ以上のパフォーマンスを披露してくれるはずだ。
初日特選12Rは長考の末に「決めずにいきます」と単騎戦を選択した。「同期の岡崎(智哉)さんが空くみたいだし(その後ろは)魅力しかないけど…。自分で流れにうまく乗って、最後はなんとか3着までに突っ込みます」。この決断が吉と出るか。