ボクシングのIBF&WBO世界スーパーバンタム級1位サム・グッドマン(オーストラリア)が、同級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)への挑戦(12月24日、東京・有明アリーナ)を控え、オーストラリア放送協会(ABC)に意気込みを語った。
下馬評では井上の圧勝が予想させている。しかし「彼はパウンド・フォー・パウンドで最高の選手の一人だが、それが自分を興奮させてくれる。自分の名前を世に知らしめ、このスポーツで最も有名な選手の一人になれるチャンスだからだ。そう思うからこそ、いたずらに過大評価はしない。誰にでもあり得ることだが、(井上が)負ける可能性があることもわかっている」
かつて井上と対戦して敗れたジェイソン・モロニー(オーストラリア)と話す機会があったことを明かした上でこう力説。「ジェイソン・モロニーとは簡単な話をしたが、元対戦相手たちに必勝法を聞き回ったりはしない。井上は無敗のファイターなので、試合に勝つための方法を自分で考え、リングの中で自分自身でそれを理解しなければならない」。あくまで自らの力で勝ちたいようだ。
グッドマンは5月6日に井上がルイス・ネリにTKO勝ちした東京ドーム決戦をリングサイドで観戦。つまり1ラウンドにダウンした井上を間近で目撃していた。「この試合に勝てるとは思っていなかったら、私はこの試合を受けなかっただろう。からら、100パーセントの自信を持ってリングに上がり、勝利して誰もが認めるチャンピオンになるつもりだ」と力を込めた。