再び旋風を起こせるか。大相撲九州場所4日目(13日、福岡国際センター)、幕内尊富士(25=伊勢ヶ浜)が幕内武将山(28=藤島)を一気に押し出して3勝目(1敗)。取組後は「とにかく集中して、自分の相撲を取りたいと思った」とうなずいた。
黒星を喫した2日目の取組後には兄弟子の横綱照ノ富士から電話で「何で当たらないんだ? 当たる稽古をしているだろ」と〝喝〟を入れられた。気合注入もあり、翌日は連敗せずに白星。ただ、周りから褒められるほど甘くはない。「横綱からは何も言われてないけど、親方からは『もっと当たれ』と言われました」。今度は師匠の伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)から指導を受けたことを明かした。
それでも、尊富士は「それがウチの部屋の〝強み〟なので。褒められたこと?(幕内で)優勝した時ぐらいですかね。十両で優勝した時も(照ノ富士から)『調子に乗ってんのか!』と言われた(笑い)。それが上を目指す部屋なので」ときっぱり言い切った。
春場所では110年ぶりとなる新入幕優勝を達成。このまま白星を重ねていけば再び主役に躍り出る可能性もある。尊富士は「まだまだ、これから。改善できれば、まだいけると思います」とさらなる連勝へ意気込んだ。