自民党参院議員で漫画家の赤松健氏が13日、第2次石破内閣人事で、文部科学大臣政務官に起用された。
赤松氏は第25回講談社漫画賞を「ラブひな」で受賞し人気を確立。美少女ラブコメディ「魔法先生ネギま」で本領を発揮した。自作品のコミックス累計発行部数は世界中で5000万部を超えている。
政治家としては2022年の参院選に比例区で立候補するとトップ得票数を得て初当選し、漫画家として初の国会議員として話題を集めた。
今度は文科相のもとで特定の政策や企画に参画して政務処理を行う文科政務官を務める。
赤松氏は漫画家として初の文科政務官になったことに「私個人としては今回の文科大臣政務官は文化、科学をやらせてもらうということで、自分のなかでしっくりしているし、うれしいですよね」と喜びを語った。
政界進出後、赤松氏は「漫画、アニメに国境はない」という自身の考えを実行。海外の漫画、文化、コンテンツ、アニメ、美術館、博物館などを視察するなどして〝漫画外交〟を展開している。
石破茂首相から文科政務官に起用された理由は、こうした漫画外交が評価されてのことなのか。「1年生(議員)にしては、確かに文科系をやらせてもらって『よくやっている』と評価はあったかもしれません。特にクリエイター、アーティスト育成支援の件は(自民党)PTの事務局長を1年生でやっています」。
漫画・アニメ・ゲームのコンテンツ産業の世界市場は、半導体産業よりも大きく120兆円規模とされる。
日本の漫画やゲームに登場するキャラクターなどは知的財産(IP)。世界でどう受け止められているのか。
「現在、出版社の知的財産の利用で、出版社の収益は何年も過去最高で3分の1はIPです。2024年の知的財産の稼いだ力、世界のトップテンの1位はミッキーマウスじゃないんですよ。(1位は)ポケモン、2位がキティーちゃん、3位にくまのプーさんがくる。順位はここ数年間、変わりません。日本と言えばIP、これを活用するのが勝ち筋です」と赤松氏は語った。