阪神・嶌村聡球団本部長(57)が13日、秋季キャンプを行っている高知・安芸で取材に応じ今季、NPB他球団からFA宣言した選手の獲得を見送る考えを示した。
「他球団からの選手に関しては今季は考えておりません。静観させてもらいます」と明言。その方針は藤川監督とも確認済みであることを明かした。
主に4番・一塁としてチームの中心を担った大山悠輔内野手(29)が同日、今季取得した国内FA権の行使を表明。これを受けては「残留してくれることを前提として考えていきます」との編成方針を示した上で「残ってくれると信じているし、引き続き慰留に努めたい」と今後の方向性を語った。
FA権行使の申請期限は13日まで。14日にFA宣言選手として公示され、15日からは他球団との交渉が解禁となる。阪神としては「我々が言える事は慰留に努めるということだけ。残ってほしいに決まっている」と全力で交渉に当たる。
一方、FA権を公使せず残留を決めた坂本誠志郎捕手については「残ってくれたのは大きい。ホッとした」と安堵のコメントを残した。
また、残留交渉を進めていた助っ人のジェレミー・ビーズリー投手(28)、ハビー・ゲラ投手(29)については「大筋で合意。近いうちに正式発表させてもらいます」と言及。来季の外国人選手に関しては5人制を敷く方針で野手、投手を含め3人の補強を目指す模様だ。