新日本プロレスとスターダムの合同興行(17日、大阪)でタイチ(44)とタッグを結成するなつぽい(29)が、両団体の極悪軍団「バレットクラブ・ウォー・ドッグス(WD)」と「H.A.T.E.(ヘイト)」にまとめて制裁予告だ。両ユニットの〝手口〟に共通点を指摘したなつぽいは、タイチを裏切ってWD入りしたSANADAにも大阪大会への出頭を命じた。
同大会で2人は、WDのクラーク・コナーズとヘイトのテクラとのミックスドタッグ戦に臨む。ルールでは異性への攻撃が禁じられているが、極悪軍団コンビが守るかは、はなはだ怪しい。なつぽいは10月後楽園大会でコナーズのスピアーを浴びKOされていることから、13日にタイチと緊急の合同特訓を敢行。スピアーを〝激クサスプレー〟で撃退するという斬新すぎる対策を生み出した。
当初はなつぽいがコナーズ&ヘイトを制裁するために、タイチの力を借りることでタッグ結成が決まったが、新日本マットでもタイチとWDの遺恨が深まる事件が発生した。4日大阪大会でSANADAが「Just 5 Guys」を裏切りWDに電撃加入。タイチはIWGP・GLOBALヘビー級王者デビッド・フィンレーとの王座戦をぶち壊され、無念の敗戦となった。
因縁深まる大阪決戦へ向けなつぽいは「ヘイトはいつも一人で戦わないし、セコンドとかも来ると思うので。(WDと)似たもの同士だなって思います。そこを覚悟した上で、でも自分たちの方が強いと思うので」とキッパリ。実際にWDとヘイトには共通点がある。大阪大会でタイチのセコンドに就いていたSANADAは、フィンレーの窮地に場外からレフェリーの足をひいてカウントを妨害。そのまま敵対ユニットに寝返ったのだが、これは今年7月のスターダム札幌大会で舞華を裏切りヘイトに加入した上谷沙弥とまったく同じ手口なのだ。
大阪大会では、上谷&刀羅ナツコとWDのゲイブ・キッド&ドリラ・モロニーの共闘も決まっている。なつぽいは「今回の大会でもヘイトとウードッグス(注・WDのこと)の組み合わせが多いですよね。SANADA選手のことは何も分からないんですけど、ウードッグス(注・WD)に入ったやり方はヘイトと同じだなと思うし」と指摘。「会場もちょうどタイチさんが裏切られた場所ですし、SANADA選手も来るなら全部まとめて片付けてやるくらいの気持ちです。そうすればタイチさんももっと爆発してくれると思うので」と、因縁の地で両ユニットを揃って壊滅させるつもりだ。
スピアー対策こそいささか緊張感に欠けたなつぽいだが、秘める怒りは本物。大阪決戦の行方はいかに――。