都知事選や衆院選に立候補したＡＩメイヤー氏（本名非公開）率いるＡＩ党の会合現場をキャッチした。
１１月某日、都内に集まった白い仮面をつけた男３人。リーダー格とみられる男の白仮面には「み」の文字が記され、先の衆院選でみんなでつくる党から東京２３区に立候補したＡＩメイヤー氏だ。
「来年の選挙へ向けての打ち合わせでした。小さいのが『ＡＩメイヤー２号』で、太ったのが『ＡＩメイヤー３号』です。２号は来年の東京・小金井市議選、３号は同じく来年の千葉・船橋市長選に出馬を予定しています」
ＡＩメイヤー氏は素顔や本名を明かさなくても選挙に立候補できる環境整備を訴え、外見ではなく政策の中身を見てもらいたいとの思いで、昨年の神奈川・真鶴町長選を皮切りに「ＡＩメイヤー」名義で立候補を重ねてきた。
都知事選の最中には「本名非公開でも立候補できます」と呼びかけたところ、３００人以上の問い合わせがあった。小金井市議選と船橋市長選に挑戦する２人にそれぞれ「ＡＩメイヤー２号」「ＡＩメイヤー３号」の名前を授け、白仮面軍団が増殖したというワケだ。
本名を公開せずに通称で立候補する際には「広く通用している」が条件となる。２号と３号はそれぞれ自費出版やネットを中心とした活動を予定しており、通称での出馬に支障はないとみている。
ＡＩメイヤー氏は「２号は過去に２回選挙に落選して、妻に愛想を尽かされ、離婚したそうです。再婚した奥さんからは仮面をかぶることを条件に出馬にＯＫが出ています。３号はＡＩ党や私の政策に共感し、出馬で仕事に悪影響が出ることを懸念しています。選挙には本名非公開、仮面姿での出馬を予定しています。ほかにも出馬したい人は全国にいて、１００号ぐらいまで増えるかもしれません」と不敵な笑みを浮かべた。
このままＡＩメイヤー４号、５号とどんどん増殖していきそうな勢いで、かつて新日本プロレスマットを席巻したマシン軍団さながらに日本全国の選挙区でＡＩメイヤー軍団が暴れ回ることになるのか――。