ボクシング界の〝レジェンド〟元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(58=米国)は2005年以来となる復帰戦(15日=日本時間16日、米テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアム)でユーチューバーのジェイク・ポール(27=同)と激突する。
13日(同14日)に記者会見が行われ、タイソンは「勝算? すべて大丈夫だ。私は負けないよ」と冷静に答えるなど、会見にはあまり興味がない様子。さらに今後について聞かれると「私はこの戦いだけに集中している」と素っ気なかった。一方のポールはタイソンの姿勢に「かなり退屈なもの」と不満げで「これからも最大の試合に挑み続けるつもりだ」と主張していた。
そんな中、英紙「デーリー・メール」によると、この日、ポールは自身の右耳にダイヤモンドで光り輝くイヤーカバーを装着。これはタイソンが1997年6月に王座奪還を狙ってイベンダー・ホリフィールド(米国)と対戦した際、相手の耳をかみちぎった事件を意識してのもの(試合はタイソンの反則負け)で「耳を食いちぎられないようにカバーをしている」という。
タイソンが冷静だったことから記者会見でトラブルは起きなかった。同紙は「今夜のタイソンはビジネスだった。ポールは彼の心をつかもうと最善を尽くしたが、決してうまくいっているようには見えなかった」と指摘。14日は計量が行われる予定で決戦の時は近づいている。