F1レッドブルで不振のため来季のシートが危うくなっているセルジオ・ペレス(34)の去就問題がもたらすチームの〝損害額〟が、8000万ドル(約125億円)に達するとの衝撃的な観測が出ている。
ペレスは年齢による衰えなどもありパフォーマンスが急降下。来季は契約が残っているものの更迭論が高まっており、姉妹チームの角田裕毅やリアム・ローソン、ウィリアムズのフランコ・コラピントなどが代役候補に挙がっている。
ペレスの去就問題が過熱する中で、母国メキシコのメディア「メディオティエンポ」は、ドイツメディア「F1インサイダー」の情報をもとに今回の騒動がもたらすレッドブルの損失を算定した。
「レッドブルに8000万ドルの損失をもたらす可能性があると指摘されている」と同メディア。その内訳はこうだ。
「最大の損失は、チームが2024年のコンストラクターズチャンピオンシップで3位に落ちることだろう。これはチャンピオンだった昨年と比べて4000万ドル(約62億4000万円)の損失に相当するという。ペレスのパフォーマンスの低さが、タイトル連覇を望めない理由だと主張されている」
次に「解雇すると莫大な費用がかかる」と指摘。「チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、現在の契約からパフォーマンス関連の契約解除条項を削除した。それらは前の契約にはまだ存在していた。チームは彼の自由をお金で買うしかない。舞台裏の噂によると、ペレスはおそらく2000万ドル(約31億2000万円)を望んでいる」。ペレス更迭の際には違約金が発生し、巨額になるとみられている。
そして、解雇した際の後釜を決める際にも巨額のカネがかかるケースがある。「アルゼンチン人のフランコ・コラピントが後任のオプションになる場合、新しいドライバーに投資する必要がある。(所属の)ウィリアムズは、ドライバーを手放すために2000万ドルを要求するだろう」。候補の一人となっているコラピント獲得の場合は、さらに支出がかさむというわけだ。
「数字を合計すると8000万ドルになる」と同メディア。レッドブルにとってペレス問題はチームの今後を左右する岐路となりそうだ。