トランプ次期大統領が来年1月20日に就任する。その期日が迫る中、ヘンリー王子は米国ビザ申請が拒否される可能性があるという。英GBニュースが先日、報じた。
2020年にカリフォルニア州に移住したヘンリー王子は、2023年に回想録「スペア」を出版し、若い頃に娯楽目的で薬物を使用していたことを明かした。
米国のビザ申請、特にグリーンカードを申請する場合は、過去の薬物使用を明らかにすることが義務付けられている。自動的に拒否されるわけではないが、申請者の資格に影響を与える可能性がある。
米保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」のマーガレット・サッチャー自由センターのナイル・ガーディナー所長が、トランプ氏の大統領就任がヘンリー王子にとって何を意味するのかをGBニュースに語った。
同財団は今年、バイデン政権がヘンリーを保護しているかどうかを調べるために、王子のビザ書類の公開を求めた。その後、このシンクタンクは国土安全保障省を相手取り、ビザ記録の開示を強制するよう訴えた。しかし、9月に文書は非公開のままにすべきであるとの判決が下された。
トランプ氏の選挙勝利を受けて、ガーディナー氏はこの事件が再開され、ヘンリー王子の移民記録が一般公開されることを強く望んでいる。
「トランプ就任は、米国の移民法の施行を目にすることになるだろうということです。トランプ大統領は、アメリカの国境の安全確保とアメリカ移民法の完全な施行に全力を尽くす人物です。ヘンリー王子の薬物使用に関する暴露が自身の著書『スペア』でなされていることを踏まえると、彼の移民記録は徹底的に調査され、米国民に公開されて精査されるべきです。だから私は、ヘンリー王子の記録がトランプ政権によって公開されることを非常に期待しています」
さらに同氏は「アメリカ国民は、ヘンリー王子が申請書に実際に何を書いたのか、そして彼が正直で誠実であったかどうかを自ら判断できるべきです。そして、もし彼が申請に正直で誠実でなかったら、それは犯罪行為となり、彼は国外追放されるでしょう。それだけのことです」と付け加えた。