ベテラン左腕の残留も大きな〝補強〟となりそうだ。国内FA権を保有する巨人・高梨雄平投手(32)は権利を行使せず、複数年契約で残留を決めた。
プロ8年目の今季は51試合に登板して防御率2・04、25ホールドをマーク。8月25日の中日戦(東京ドーム)では、プロ野球史上10人目となる「ルーキーイヤーから8年連続40試合登板」を達成し、4年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。そんな高梨の残留が決まるとG党も大喜びで、Xには「高梨さんの残留はうれしい! ありがとう」などのコメントが寄せられた。
この朗報は、ファンだけではなく同僚の投手陣にとってもうれしい知らせだった。左腕と同じ中継ぎの一人、平内龍太投手(26)は「高梨さんの存在はリリーフとかは特にすごい助かってると思います。すごくやりやすい雰囲気をつくってくれてますし。(雰囲気も)すごいいいんじゃないですかね。野球のことも語り出すと止まらなくて、たくさん語ってくれますし。勉強になります」と笑顔で語った。
さらに高梨に関するこんな話もある。東京ドームでのある試合日に、ブルペン陣が映像を見ながら話をしていると高梨が「アウトローやな。やっぱ桑田さんやな! 困ったらアウトロー投げよう!」と笑顔で〝生解説〟していたという。
「テレビで見ると(投手を)後ろから映すので、どの辺りに投げてるとか投げた後の結果も分かりやすい。そういった話も聞いていて勉強になりました。(高梨は)ほんとに面白いです」(平内)
こうした高梨のトークスキルや周りを和ませる力が、強力なリリーフ陣を支えているといっても過言ではない。リーグ連覇を目指す来季も高梨は大きな存在感を発揮しそうだ。