財務省の公式SNSに批判が集まっていると話題だ。
財務省の公式X(旧ツイッター)をチェックすると、11日の「税制メルマガ第180号を配信しました」という案内の投稿に対して1000以上のリプライが寄せられ、「財務省は解体すべき」「玉木を罠にハメたと思われるあなたたちを許さない」などと批判的な書き込みが多くを占めている。
リプにある「玉木」とは国民民主党の玉木雄一郎代表のこと。同党は年収103万円の壁撤廃を主張し、衆院選で躍進。自公が過半数割れしたことから、同党がキャスティングボートを握る立場になり、玉木氏は〝時の人〟となっていた。
一方で年収103万円の壁が撤廃された場合、国と地方の税収入が約7兆円減るともされており、財務省が難色を示しているとささやかれていた。
野党国会議員は「玉木氏の不倫報道もネットでは『財務省のリークだ』と疑惑の目で見られています。しかし、スクープしたFLASHは7月の写真を押さえるなど年収の壁が話題になる前から取材に動いている。地元でウワサになっていたというのが本当なら、どこから話が出てきても不思議ではない。そう考えると財務省リーク説は可能性が低いのではないか」と指摘した。
国民民主党の支持者を中心に不倫報道のあった玉木氏よりも財務省に批判的な考えを持つ人が増えている。渦中の玉木氏は14日に「財務省に対する誹謗中傷や陰謀論がありますが、政策を進める際に最も大切なことは、事実と数字に基づいた冷静かつ建設的な議論です」とXに投稿。陰謀論に惑わされるべきではないと強調した。
この日、自民党と国民民主党の税調会長が会談。年収の壁解消について意見を交わした。財務省の公式Xには「頑張れ!玉木!」とのリプもあったが、支持を背景に国民民主党が踏ん張れるか注目だ。