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若狭勝氏 〝紀州のドンファン〟元妻への求刑は「財産目当てでも無期懲役は難しい」

東スポWEB 2024年11月15日 20時59分

元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏が15日、関西テレビ「とれたてっ!」に出演。〝紀州のドンファン〟と呼ばれた資産家・野崎幸助さん殺人事件で殺人罪に問われた元妻・須藤早貴被告の裁判員裁判についてコメントした。

この日は3回目の被告人質問が行われた。須藤被告は野崎さんに覚せい剤の入手を頼まれ、その依頼を断らなかった理由を聞かれ「私が使うわけではないので、お金がもらえればいいと思った」と、殺害目的での購入を改めて否定した。

また「覚醒剤 過剰摂取」と検索したことについては、サイトが表示してきた覚醒剤に関する動画を見た後に気になって調べたとした。被告人質問はこの日で終わり、18日に論告求刑公判が開かれ結審する予定。

これまで須藤被告は結婚自体が金目当てであることや、覚せい剤の売人に接触したことを認めているが、若狭氏は「自分に不利なことを一部認める方が無罪の可能性が増えるということは一般的にはあり得る」と指摘。

続いて「『覚せい剤など一切入手していない』と貫徹して言っていれば『疑わしいから言わないんでしょ』ということで検察としてはポイントが稼げるが、逆に頼まれて入手したということ自体は『ありました』と言った方が、検察としては描いてる有罪に向けてのストーリーがちょっと崩れる」と解説し、「じゃあどのように接種させたのか? 具体的な方法は何なのか?というのを裁判員の人に説明しないいけないという話になっていく。今そういう流れはある」と分析した。

さらに求刑については「殺人罪で法律で決まっている刑は、死刑、無期(懲役)、5年以上の有期懲役ということだが、今回、強盗殺人という形で起訴されているわけではない」と前置きし、「仮に財産目当てだったとしても、強盗殺人という形での起訴ではないとすると、なかなか死刑は難しい。無期も結構難しい感はある。となると有期懲役刑で、有期懲役は30年がマックス。おそらく、覚せい剤を使ったということで起訴されていることも考えると、有罪であれば懲役20年~30年の間ぐらいのどこかに落ち着く」と見立てていた。

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