俳優の本木雅弘(58)が出演した番組で、三笠宮妃百合子さまの逝去について発したひと言がSNS上で反響を呼んでいる。
百合子さまが15日午前6時32分、老衰のため入院していた東京・中央区の聖路加国際病院で亡くなられたと宮内庁が同日朝、発表した。101歳だった。
黒の衣装に身を包んだ本木はこの日放送のNHK「あさイチ」(平日午前8時15分)に生出演。同番組は冒頭に百合子さまの逝去を伝えた後、通常放送に戻った。
レギュラー出演するタレントの博多大吉から紹介された本木はおもむろに右手を上に挙げ、「そういうことのしめやかな雨模様だったんでしょうかね」と穏やかな表情で話すと「今日はよろしくお願いします」と頭を下げた。大吉らもうなずいた。
「百合子さま」とは触れなかったが、訃報とあいにくの空模様を重ねた表現だった。SNS上では「こんなポッと出る一言に人間性って出るんだよな 感動した」などと称賛された。本木は映画「おくりびと」(2008年)で納棺師役、「日本のいちばん長い日」(年)で昭和天皇役を演じており、これらに関する投稿もあった。
1995年にエッセイストの内田也哉子と結婚。近年はドラマ、映画に積極的に出演せず、バラエティー番組も敬遠している。「あさイチ」への出演は8年ぶりの主演映画「海の沈黙」(22日公開)の宣伝を兼ねた。
寡黙なイメージがあるが、これまでイベントに登場した際、アドリブトークで会場を沸かせたことがある。
「ステージ上で内田さんとの夫婦生活を質問され、目を丸くして驚いたことがあります。事前に家庭のことを質問されると聞かされていなかったそうです。ただ、即興で返し、会場を沸かせました」(イベント関係者)
折に触れ、ウイットに富んだ話で周囲を喜ばせているようだ。