全日本プロレスの前3冠ヘビー級王者・青柳優馬(29)が、〝去就問題〟が浮上している諏訪魔(47)を糾弾した。
開催中の暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」に優馬、阿部史典組はユニット「バカの時代」所属としてBブロックから出場している。当初は諏訪魔&鈴木秀樹、佐藤光留&宮本裕向を含めた3チームがバカの時代として同ブロックにエントリーされていたが、リーダーの諏訪魔がなぜか造反。開幕前日にバカの時代からの離脱を表明し「エボリューション」として活動することを決めた。
諏訪魔&鈴木はユニット内で「話し合いを続けた結果」としていたが、取材に応じた優馬は「寝耳に水でした。ミーティングをしたというのは、完全な嘘です。何か意図してやっているのか、果たして諏訪魔が何か計算してやったことなのかわからないです」と証言する。
特に諏訪魔の〝バカ返上〟には首をかしげる。「バカって演じるものでもなければ、なろうと思ってなれるものでもなく、にじみ出るもの。諏訪魔はもうにじみ出てしまっている以上、果たしてバカをどうやってエボリューションに昇華できるのかってところが、僕の楽しみですよ。オーラとか華とかと一緒ですよ」と指摘する。
同時に、デビュー20周年イヤーの諏訪魔が「俺自身のことでも、いろいろ考えていることがあって」「目標とした20年をやることができたからね。その先はいろいろ考えないといけない」などと、意味深な発言をしていることにはイラ立ちを感じている。
優馬は「来年辞めるんですか?と聞きたくなるような言い方ですよね。全日本プロレスひと筋だった男が、ファンを不安にさせるような発言をするんじゃない!というところですかね」と糾弾する。
さらに「エボリューションも辞めると言ってすぐ撤回して、またエボリューションを名乗り出す始末じゃないですか。炎上商法じゃないですが、そうやってファンをあおり立てるやり方は、あまりよろしくない気がしますね。選手同士でハシゴの外し合いがあっても構わないけど、選手とファンの間ではよくないぞと思います。やめてもらいたい」と厳しく忠告した。
諏訪魔&鈴木とは、17日のBブロック公式戦(山形・鶴岡)で激突する。「同門対決だろうとなかろうと、僕が1人でバカを叫び続ける予定なんで。後楽園で『バカ!』と一緒に叫んだ一体感を忘れられないんですよ。あれを思い知ってしまったら最後、諏訪魔もエボリューション宣言を撤回してバカに戻ってくるでしょう」。暴走男を〝改心〟させることはできるのか。