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【兵庫県知事選】バースデー斎藤元彦氏に聴衆3千人! 稲村和美氏と〝一騎打ち〟の行方

東スポWEB 2024年11月16日 6時14分

兵庫県知事選(17日投開票)は異例の盛り上がりのまま16日の最終日を迎えた。

情勢調査でリードする稲村和美元尼崎市長は想定外のネット戦に四苦八苦。応援アカウントが凍結されただけではなく、公選法違反を指摘されて事務所の看板を部分撤去するなど、熾烈な選挙戦となっている。

不信任決議を受けて失職するも再選を狙う斎藤元彦前知事は15日、姫路駅前で街頭演説会を行い、3000人を超える大聴衆が押しかけた。この日は斎藤氏の47歳の誕生日とあって、姿を見せるや「ハッピーバースデートゥユー~」と歌う人や「斎藤さん~」の黄色い声援が飛び交い、斎藤氏陣営のウグイス嬢は「『おめでとう』の声は17日まで置いておいてください」とお願い。

演説途中に「元彦パワハラ」「道義的責任」などのプラカードを持った者やヤジを飛ばすアンチの一団が現れ、聴衆とヒートアップする場面もあったが、斎藤氏はパワハラやおねだりを否定し、「みんなで勝ち抜いていく」と訴えた。

7人が立候補しての選挙戦は、当初の三つどもえ構図から清水貴之元参院議員がトップ争いから脱落。事実上、稲村氏と斎藤氏の一騎打ちとなっている。ややリードする稲村氏だが、終盤戦でゴタゴタが続いている。

稲村氏を応援する「ともにつくる兵庫みらいの会」のXのアカウントが12日凍結され、同会は14日、「組織的な一斉通報が行われ、当方のアカウントが凍結されたものと推測される状況」と説明。7日にも凍結されており、今回で2回目とあってネット上では斎藤氏支援者によるものとの臆測が飛び交った。原因が分かっていない中での決めつけに両陣営の支援者がバトルを繰り広げる事態となっている。

稲村氏の事務所看板を巡ってもひと悶着があった。公選法では事務所などの看板は横350センチ、縦100センチ以内と定められているが、稲村氏は横5メートルオーバーで「いなむら」「和美」の2枚の看板をつなげたものだった。これが違反だとして、選挙管理委員会に通報され、稲村氏の選対本部は15日、「様々な選挙での事例から公選法に抵触しないものと判断していた。選管の指示に従い、撤去した」と説明し、「和美」の部分の撤去を余儀なくされた。

「斎藤氏への聴衆の数は日増しに膨れ上がっていて、すさまじい熱量です。投票用紙に『頑張れ 斎藤元彦』『大丈夫 斎藤元彦』などと書くと無効票になると注意を呼び掛けているほど。一方で、稲村氏は組織票固めに奔走し、最後までどうなるか分からない情勢です」(現地関係者)。

デッドヒートの末に笑うのはどちらの陣営か――。

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