韓国は1次ラウンドで日本に3―6と完敗し、低迷続きの国際大会でまたも崖っぷちに追いやられた。キューバ戦で2本塁打を放った〝超新星〟金倒永(キム・ドヨン=21)も4タコ2三振と快音なしに終わった。
プロ参加の国際試合はこれで日本に9連敗。自力でのスーパーラウンド進出が消滅し、残るドミニカ共和国戦、オーストラリア戦を連勝するしかなくなった。しかし、チームは好投手の高橋宏斗を〝攻略〟したことで自信を深めている。最優秀防御率を受賞し、侍ジャパンのエース格となった高橋に7安打、2得点を浴びせて4イニングで降板に追い込み、4回一死では7番・朴東原(パク・ドンウォン)の同点ソロも飛び出した。
柳仲逸(リュ・ジュンイル)監督は「最高のピッチャーを攻略できたのがよかった点。継投のタイミングが遅れたのが敗因」と振り返り、韓国メディア「朝鮮日報」は「日本最高投手の1人である高橋を揺さぶったという点では未来への希望が十分見えた。セ・リーグの防御率1位の高橋はもっとも失点が少なく、長打を許すことも極めて少ない。そんな投手を相手に序盤に先制点を含む2得点を奪い、早期降板に成功したことは意味がある。難攻不落のS級投手を国際大会で攻略できるという自信を得た」と大きな収穫があったとみている。
また、キム・ドヨンについても「朝鮮ビズ」は「日本という強豪に会ってもう1つの試行錯誤を経験した。今後、彼が国際的スターに生まれ変わるうえで大きな糧になる」とした。