ボクシング元世界ヘビー級王者のマイク・タイソン（５８＝米国）が１５日（日本時間１６日）、１ラウンド（Ｒ）２分のヘビー級８回戦（テキサス州アーリントン・ＡＴ＆Ｔスタジアム）でユーチューバーでプロボクサーのジェイク・ポール（２７＝米国）に判定で敗れた。
タイソンにとっては２０２０年のエキシビションマッチを除けば、２００５年にケビン・マクブライド（アイルランド）にＴＫＯ負けして以来の復帰戦。年齢を考慮して１Ｒ２分、グローブは標準の１０オンス（２８３グラム）ではなく、それより重い１４オンス（３９７オンス）が使用された。
やはり元世界王者も年齢には勝てないのか、ラウンドを重ねるごとにペースダウン。やはり若いポールが、多く的確にパンチを繰り出し、最後はタイソンに敬意を表してお辞儀。ジャッジは、ポールの８０―７２、７９―７３、７９―７３だった。
この一戦は大きな注目を集め、世界各国メディアは、ライブ速報などで報道。しかし、試合自体は面白味に欠けたこともあり、英紙「デーリー・メール」のハリー・バンフォース記者は「この試合への盛り上がりはすさまじかったが、試合が終わってみれば、このスタジアムも、そして他の誰もが、期待外れという思いにさせられた。マイク・タイソンはもう一度やりたいと言っているが、私はそれはあまり良い考えではないと思う」と指摘した。
勝者は試合を配信したネットフリックスに「マイク・タイソンは伝説だ。史上最高の選手だ。彼を尊敬しているし、彼がいなければ、僕らは今日ここにいなかった。この男はアイコンであり、彼と戦えることは名誉だ。予想通りタフだった」と振り返った。