〝バカサバイバー〟こと青木真也(41)が、グラップリング戦への意気込みもそこそこに、なぜかノアの拳王(39)に突如の熱視線を送った。
シンガポールの格闘技イベント「ONE Fight Night26」(12月7日、タイ・バンコク)で青木は、20歳の柔術家コール・アバテ(米国)とグラップリング戦で対戦する。この試合を前に取材に応じ「他人が24歳差で結婚したのをいじっていたら、21歳下の相手との制裁マッチを組まれてしまったよ。トホホ…」と無念そうに声をしゃがれさせる。そして「相手? 全く分からないよ」と力なく両手を広げた。
この無気力ぶり。DDT4日の錦糸町大会でクリス・ブルックスに敗れてKO―D無差別級王座を失い、陥ったという〝自称・燃え尽き症候群〟がまだ続いているとでもいうのだろうか。こうしてアバテ戦の話題をさっさと打ち切ると、悪魔のような表情に変わり「それはそれとして、先日〝神のお告げ〟があったんだ。東北方面から…」と嫌な予感しかしないことを口走る。続けて聞かれてもいないのに「お告げの内容? プロレス大賞で技能賞を取るには、拳王チャンネルを巻き込むしかないんじゃないかっていうんだよ。『拳王の倒し方ならいつでも教えます』とも書いてあった」とメガネを光らせた。
要は拳王と対戦したいということなのだろう。相変わらず回りくどい青木は「KO―Dも落としたしさ。中嶋勝彦戦を実現させようとしてもなしのつぶてだ。大体、グリート(GLEAT)には呼ばれすらしない。ONEだってホントに試合があるかどうかまだ信じられない…」と嘆く。身から出たさびが多い気がしなくもないが、気のせいだろうか…。最後に青木は「このまま今年を終えるわけにいかないだろって。だから、最近存在感がない拳王と、金剛入りをかけて戦いたいんだ!」とよく分からない言葉を叫ぶと、自転車で桜上水から走り去った。