大相撲九州場所7日目(16日、福岡国際センター)、新大関大の里(24=二所ノ関)が幕内宇良(木瀬)を下して5勝目(2敗)。両手で当たりにいった大の里は、下から攻めようとした宇良を冷静に対処し、土俵外へ押し出した。
6日目には幕内若隆景(荒汐)に敗れ、今場所初めて取材を拒否したが、この日は悪い流れを引きずらなかった。ABEMA大相撲中継で解説を務めた元横綱若乃花の花田虎上氏(53)は「大の里が右を刺してくるので、(宇良は)大の里の右を殺して(土俵の)左に回っていって隙あらばという感じだったけど、攻められてしまった。だいぶ皆、大の里(の攻め)に慣れてきているし、攻略法も考えてきている。『さあ大の里、どうするのか』という感じでしょうね」と分析した。
この日、無敗だった大関豊昇龍(立浪)と幕内阿武剋(阿武松)がいずれも初黒星。優勝争いで大の里は1差でトップを追いかける中、8日目は幕内翔猿(追手風)と対戦する。