今オフのMLBのFA市場が盛り上がりを見せる中、米メディア「FANSIDED」は15日(日本時間16日)、ブレーブスからFAとなったマックス・フリード投手(30)の獲得を狙うドジャースの最大のライバルは意外にも大谷翔平投手(30)の古巣・エンゼルスになるかもしれないと報じた。
フリードは今季、29試合に登板し、11勝10敗、防御率3・25の成績をマーク。メジャー通算73勝36敗、防御率3・07で、オールスター出場2回など輝かしい経歴を持つMLB第一線の先発左腕だ。6年総額1億6000万ドル(約248億円)前後の契約になると予想されるが、同メディアによれば、FA前からドジャースに移籍するのではないかとささやかれてきたという。
その理由として、ドジャースは資金が潤沢で、先発陣が負傷しやすいことを考えると先発投手がもっと必要。さらに重要なのはフリードが南カリフォルニア出身で、この相性は理にかなっているという。
しかし、フリードは大リーグ公式サイトが発表した今オフのFA市場におけるトップ25選手のランキングで6位にランクインされるほどの人気選手。レッドソックス、メッツ、ブルージェイズなどのチームもフリードに興味を示している中、大谷の古巣であるエンゼルスという意外な候補が加わる可能性があると指摘する。
エンゼルスは9年連続で負け越し、2014年以降は一度もポストシーズン進出はなし。さらに今季63勝99敗という成績は球団史上最悪の記録だ。一見、エンゼルスは厳しそうに思えるが、フタを開ければ脅威となるかもしれないという。
同メディアは、注目すべきはフリードの加入によって、トラビス・ダーノー捕手(35)もエンゼルスに移籍するのではというもの。ダーノーはブレーブスで最後の5シーズンをフリードのチームメートとして過ごした。フリードは通算168試合の出場のうち68試合もダーノーとバッテリーを組み、これは他の捕手より42回も多い。この68試合でフリードは409回1/3を投げて防御率2・62の好成績を挙げている。この2人が一緒に仕事をすると素晴らしい相性を見せるのは間違いないという。
エンゼルスはダーノーを迎えた上で、故郷の南カリフォルニアに戻るチャンスもフリードに提供できるというわけだ。ドジャースほど魅力的ではないかもしれないが、エンゼルスも無視すべきではない存在としているが、果たして…。