丸先生ありがとうございます――。巨人・丸佳浩外野手(35)が16日、ジャイアンツ球場で弟子入りを志願した門脇誠内野手(23)と自主トレを行った。
マシンを相手にバットを振る門脇に、丸が1スイングごとに助言。約2時間の練習を終えた丸は「課題を改善するには、もうこのオフしかないですからね。僕の失敗談を含めながら話をしたという感じです」と振り返った。
今季、打率2割7分8厘、14本塁打と安定した成績の丸に対し、2年目・門脇は終盤に調子を上げたものの、打率2割4分3厘、0本塁打に終わった。丸は「強く振るより速く」と、広島時代の2012年秋に新井宏昌打撃コーチからに言われたことをそのまま後輩に伝えた。「(自分の)飛躍の年のきっかけをつくってくれた方」と丸は同コーチに頭を下げた。
「丸塾初日」を終えた門脇は「ちゃんとしゃべれるのは、この時期しかない」と感謝すると「強くだと力んでしまうけど、速くだとスーッと振れる。分かりやすかった」と手応えをつかんでいた。
鉄壁の遊撃守備を誇る門脇の打撃力向上は、チーム力アップにつながる。「(門脇は)足がある選手なので、塁に出れば出るほど(チームの)得点能力が上がる」と背番号8はキッパリ。長い時間をかけて打力アップを手助けするという。理由を聞かれたベテランは「優勝したいじゃないですか」と、リーグ連覇と日本一奪回へ前を向いた。