格闘技イベント「ＲＩＺＩＮ ＬＡＮＤＭＡＲＫ１０」（１７日、愛知・ポートメッセなごや）で、前ＲＩＺＩＮフェザー級王者のヴガール・ケラモフ（３２＝アゼルバイジャン）が摩嶋一整（３３）に戦慄の１ラウンド（Ｒ）２８秒でＴＫＯ勝ちした。
ケラモフは昨年１１月のアゼルバイジャン大会前日の公開計量で、フーリガン行為（暴力的な行為）を行ったとして逮捕され、戦線を離脱。今回その嫌疑が晴れて拘留が解かれたため、１年ぶりの復帰となった。
そして、この男にブランクなど関係なかった。開始早々、強烈な右フックでアゴを打ち抜くと、吹っ飛ばされて尻もちをついた摩嶋に、上から非情なパウンドを連打。なすすべない摩嶋の様子にレフェリーが試合を止め、ケラモフの勝利が告げられた。
わずか２８秒で復活ののろしをあげたケラモフはマイクを持つと「私がどれだけ日本を愛しているか、皆さんご存じですか？」と日本への愛をアピール。さらに「ＲＩＺＩＮで戦うことを、私は心から願ってきました。ＲＩＺＩＮの関係者の皆さん、日本のサポーターの皆さん、ありがとうございました。アゼルバイジャンのスポーツ省はいつもサポートしてくれています。感謝を申し上げます。トレーナーのチーム全員にありがとうと言いたいです」と感謝の言葉を並べる。
そして「私からタイトルを奪い取った鈴木選手、ぜひもう１回対戦しましょう。絶対にベルトを取り戻します」と現ＲＩＺＩＮフェザー級王者・鈴木千裕へのリベンジを誓った。