新日本プロレスとスターダムの合同興行「Historic X―OverⅡ」が17日にエディオンアリーナ大阪で行われ、タイチ(44)、なつぽい(29)組がクラーク・コナーズ(31)、テクラ(31)組から勝利を収めた。
今年10月のスターダム後楽園大会で突如現れたコナーズのスピアーのエジキになってしまったなつぽいは、タイチとの越境タッグで遺恨決着戦に出陣。戦前には公開練習でタイチとスピアー対策も練ってきた。
基本的に今大会のミックスドタッグマッチでは「男子レスラーは男子レスラー同士、女子レスラーは女子レスラー同士と戦う」というルールが採用されている。テクラにフェアリアル・ギフトをかわされ、スピアーを浴びてしまったなつぽいは、フェアリーマジックで丸め込む。しかし、これをカットに入ったコナーズと、それを止めようとしたタイチがレフェリーと衝突し、無法空間が生まれてしまった。
タイチがテクラのギプス攻撃を浴びると、孤立したなつぽいがコナーズにスピアーを狙われる。しかし、これはタイチが間一髪で軌道をずらし、テクラに誤爆させることに成功した。
激怒したコナーズはタイチを蹴散らし、再びなつぽいがスピアーを狙われるが、カウンターのトラースキックで迎撃すると冠先割を連発。タイチとのトラースキック同時発射でコナーズを蚊帳の外に追いやると、グロッギー状態が続いたテクラをフェアリアル・ギフトで沈めてみせた。
公開特訓で見せていた〝激クサスプレー〟や上手投げは披露されなかったが、タイチは「あんなのフェイクに決まってるだろ。お前らに向けたテッテレーだよ。あの取材が終わったあとみっちりやったんだ」と説明。なつぽいも「あんなのフェイクですよ。最後、コナーズにしっかりやり返すことができて、タイチさんのおかげです」と感謝した。
またタイチは「今日もお客さんが入ってて、男女でやるのはどうなんだって思ってる人もいっぱいいると思うし、その気持ちも分かる。レスラーも思ってると思う、女子とやるなんてって。思ってる人は出なければいいんだ。オファー来ても断ればいい。俺らは出たいと思ったから出るだけ。結果これだけ盛り上がってるんだから、俺はアリだと思う」と合同興行の賛否に持論を展開。「お偉いさん、こんだけ客入ってんだ。男女タッグ、ミックスタッグの選手権作ってくれよ。一番最初に俺らが行くよ」とも提言していた。