新日本プロレスとスターダムの合同興行「Historic X―OverⅡ」が17日にエディオンアリーナ大阪で行われ、ザック・セイバーJr.(37)、舞華組がエル・デスペラード&スターライト・キッドの〝兄妹タッグ〟に勝利を収めた。
今夏の「G1クライマックス」覇者のザックと、「5★STAR GP」覇者の舞華による最強タッグは、覆面兄妹の絆に苦戦を強いられた。舞華がデスペラードのニークラッシャーからキッドのヌメロ・ドスに捕獲されると、ザックはデスペラードのマフラーホールドに捕らえられ、カットに入ることができない。
基本的に今大会のミックスドタッグマッチでは「男子レスラーは男子レスラー同士、女子レスラーは女子レスラー同士と戦う」というルールが採用されていたが、終盤には男女入り乱れる攻防に。デスペラードにブレーンバスターを決めた舞華は、キッドにも雪崩式ブレーンバスターからブレーンバスター3連発を発射。黒虎脚殺で捕獲されても、ザックの救出で九死に一生を得る。
さらに舞華はキッドにラリアートを決めると、デスペラードにもローリングラリアートを発射し、敵チームを分断。舞華がキッドにみちのくドライバーⅡ、ザックがデスペラードにザックドライバーを同時発射し、舞華はダメ押しの旋回式みちのくドライバーⅡでキッドから3カウントを奪った。
リング上でマイクを握った舞華は「会場にお越しのみなさん、PPVをご覧のみなさん。新日本プロレスもすげえけど、スターダムもすげえだろ! デスぺさん、デビュー前に1回コーチしてくれましたよね。デスぺさんの言葉で、ここまで大きくなりました。戦ってくださってありがとうございます。ザック、ありがとう」とマイクアピール。
ザックも「キッド…めちゃ痛いよ。デスぺ、おかえりなさいね。舞華さん、同じチームでよかったね。怖いよ」とパートナーに最上級の賛辞を送った。
ザックが「来年のX―overはまだ分からない。でも、今日は楽しかったよ。次もやりましょう」と呼びかけると、舞華も呼応。「次いつやるか分からないけど、最後はみんな揃ってハッピーエンドで終わりましょう。次があることを願って、X―overⅡ、ありがとうございました!」と、キッド&デスペラードと並んでアピールし、2022年11月以来の開催となった2回目の合同興行は大団円で幕となった。