兵庫県知事選が17日投開票され、斎藤元彦前知事が再選確実となった。
斎藤氏はパワハラやおねだり疑惑で渦中の人となり、混乱の責任を問われる形で県議会で不信任決議案が全会一致で可決。失職しての県知事選には過去最多となる7人の候補者が立候補し、序盤では前尼崎市長の稲村和美氏、元アナウンサーで元参院議員の清水貴之氏、斎藤氏の三つどもえの情勢となっていた。
同じく立候補した政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が「斎藤氏は悪くない」とサポートする異例の選挙戦となり、斎藤氏も「パワハラ、おねだりをしていない」と訴え、ネットや街頭演説会は空前の盛り上がりを見せていた。
「好きな映画は『ロッキー』。最終ラウンドまで戦い続けるということがロッキーのテーマだった。僕もそれを見て、まさに頑張ろうと思った」と斎藤氏は自らを奮い立たせ、選挙終盤に県内22市長が支持を表明するなど組織票固めに奔走した稲村氏をまくっての逆転勝利となった。