旧ジャニーズ事務所(STARTO ENTERTAINMENTに移行)勢の今年の紅白歌合戦出場に向けて、今もNHKは動いているという。現段階では〝2年連続ゼロ〟が決定的な情勢だが、まだどうなるかはわからない。
昨年は創業者・ジャニー喜多川氏の一連の問題で、旧ジャニーズ勢の紅白出場がゼロになった。同局番組へも出られなくなったが、被害者補償が進み、出演の環境も整ったことからNHKは10月の定例会見で所属タレントの新規起用を認めると発表。紅白出場のゴーサインとなった。
紅白サイドはSnow Manを筆頭に、2組程度のグループの出場をオファーしたとされる。一方、スタート社は4組程度の出場を主張し、調整が続けられてきたが、10月20日に放送されたNHKスペシャル「ジャニー喜多川〝アイドル帝国〟の実像」で、スタート社との関係が悪化したという。
テレビ局関係者は「以前は、NHKの紅白には絶対に出演するという方針が旧ジャニーズ内にはありました。今でもそれを踏襲したい考えの人はスタート社の中にはいます。一方で『出演すべきではない』という意見もあって、なかなか一つにはまとまりませんでした」と話す。
そんな中、タレントの意向が出場しない方向に大きく働いたようだ。
「最終的な決断を左右したのは、出場オファーされたSnow Manらタレント自身。協議した結果、当事者であるタレント自身が紅白出演に後ろ向きになったことも大きい」(レコード会社関係者)
ジャニー喜多川氏の問題で、旧ジャニ時代からのレギュラー番組も含むNHKのすべての出演が打ち切り。さらに、所属タレントの新規起用を認められた直後に「Nスぺ」報道でスタート社のタレントにも批判的な声が殺到した。罪のないSnow Manらが混乱するのも無理はなかったのかもしれない。
現段階では出場しない方向で調整されているが、紅白サイドはあきらめてはいない。
「実はまだNHKとスタート社の調整は続いている。やはり紅白サイドは旧ジャニ勢の人気ぶりを重視していて、来年以降も見据え、企画枠などで所属タレントや若手グループ出演を模索している。この動きはスタート社が求めているというよりは、NHKの方がお願いしている状況というのが正しい」(同関係者)
ギリギリの交渉が続くが、果たして――。