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【新日本】完全復活エル・デスペラード 自らに課す新たな使命「バカな方法でもいいから…」

東スポWEB 2024年11月18日 5時4分

新日本プロレスとスターダムの合同興行「Historic X―overⅡ」(17日、エディオンアリーナ大阪)で、エル・デスペラードが約4か月ぶりの復帰を果たした。左ヒザ半月板の手術のため7月から欠場していたが、期間中には舞台「戦隊大失格」に出演するなど外の世界からも刺激を注入。新たなる使命感を胸にリングに戻ってきた。

復帰戦ではスターライト・キッドとの〝きょうだいタッグ〟を結成し、IWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.&舞華と対戦した。勝利こそ逃したものの、ザックにリバースタイガードライバーを決めるなど、軽快な動きで復活を証明。「次(合同興行)第3回大会があったらもう一丁組ませてください」とキッドとの再共闘を熱望した。

欠場中を「インプットの期間だったね。ヒザは焦ってもわめいても、普通のスピードでしか戻らないものなので」と振り返るデスペラードは、初舞台を経験するなど精力的な活動を展開。世界観が広がったことでの〝進化〟は、4日大阪大会でのIWGPジュニアヘビー級王者DOUKIへの挑戦表明時に実感した。

「会場のお客さんを見て、しゃべれてるなって。今は前と違って『見せる』だけじゃなくて『巻き込みたい』っていうマインドの変化があって、見ている人にもっとワクワクさせないといけないと思ってる」

鈴木軍で共闘した鈴木みのるの影響もあり、かねて新日本ファンのシェアを奪い合うのではなく、ファン層を広げる、分母を増やすことを強く意識してきた。今回の欠場を経て、その思いはより強まったという。

今大会前には自身のX(旧ツイッター)にキッドとの練習動画を投稿。「極悪女王」をオマージュしたり、デスペラードがワンピースコスチュームで受け身を取ったりと、自由奔放な内容が話題を呼んだ。

「今までのプロレスのあおり方だけだと、畑の外にいかないよねっていうのはずっとあって。どうしたら面白く伝わるのかなっていうのを、バカな方法でもいいから、とりあえずやったわけ。マスクマンがワンピース着て受け身を取ったら面白いじゃない。バカにされるスタートでもいいから、一人でもプロレスを見る人が増えてくれれば成功かなと」

来年1・4東京ドーム大会ではDOUKIへの挑戦が決定済み。「来年の目標? 欠場しないこと。2年連続で手術してんだから、来年は嫌だよ。正直、今の俺だったら誰を相手にでも面白いものをできる自信はあるので、少しでもリングに上がりたい。もっと面白いことをやりたいし、プロレスを見てない人に、プロレス面白いんだぞってお見舞いしたい」。

デスペラードの帰還で新日本、そしてプロレス界により刺激的な展開が生まれそうだ。

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